巴里マカロンの謎
読み始める前に”小市民シリーズ”と聞いて私がイメージしたようなお話の集まり。古典部シリーズの日常回(?)とか、高田崇史氏の千葉千波シリーズとか、あのへん。
小山内さんをひたすら可愛く書いているところに映像化を見据えたかのようなオモムキもありやなしや。
秋期限定栗きんとん事件(上)(下)
春期と夏期を通じて読者にある程度固定化したイメージを植え付けてから、それを裏切る形で物語を進め、終盤に恐らく多くの読者が知りたいと思っていたであろう(少なくとも私は知りたかった)狼が牙を剥くエピソードで締める。
上手いねえ。
謎解きや伏線に関しては特に難解なところもなく思ったとおりに事が進んで思ったとおりにオチがついて、テレビのサスペンスドラマを見るかのようなハラハラドキドキと最後に溜飲が下がる感覚が味わえる。
上手いねえ。
アニメ化されるということで、いつぞや購入したまま積んであったシリーズに手を付ける。
一応推理モノではあるものの気負わずライトに読める。
主人公の言動に微妙な引っ掛かりを覚える。たぶん作者の想定通りなんだろう。
3回くらい読んだらセリフのひとつひとつににじみ出るキャラの背景も見えてくるのだろうけど、そこまでする気はあまり出てこない。
古典部シリーズは毎年最初から通して読んでるくらいのお気に入りなのだが。
次巻以降のキャラの成長に期待しつつ。
2024-06-03
シャーロック・ホームズ異聞 山本周五郎 探偵小説全集2
山本周五郎 / 末國善己 編 / 作品社(2007-11-15)
ミステリというより冒険小説的なオモムキ。変に頭を使わずにダラダラ読めて面白かった。時代的なものもあるのだろうけど、その行動はどうなんよ、と首を傾げるところもありつつ。
失恋第五番が素晴らしかった。
読書メモ的なものを残そうとしたけど紙の手帳だと検索性も悪いしなどと、やらない理由を探していたけど、そーいやそこかしこのblogサービスが残ってたはずだということで。
2024-05-08
『辞書になった男 ケンボー先生と山田先生』
【解説】日本で最も売れた辞書【言葉1】ずんだもん - ニコニコ動画
こちらの動画で紹介されていて、なかなか興味深かったので図書館で借りてきた。