超駆庵

ひまつぶし

【読書メモ】巴里マカロンの謎

巴里マカロンの謎

米澤穂信 / 創元推理文庫

 

読み始める前に”小市民シリーズ”と聞いて私がイメージしたようなお話の集まり。古典部シリーズの日常回(?)とか、高田崇史氏の千葉千波シリーズとか、あのへん。

小山内さんをひたすら可愛く書いているところに映像化を見据えたかのようなオモムキもありやなしや。

【読書メモ】秋期限定栗きんとん事件

秋期限定栗きんとん事件(上)(下)

米澤穂信 / 創元推理文庫

 

春期と夏期を通じて読者にある程度固定化したイメージを植え付けてから、それを裏切る形で物語を進め、終盤に恐らく多くの読者が知りたいと思っていたであろう(少なくとも私は知りたかった)狼が牙を剥くエピソードで締める。

上手いねえ。

謎解きや伏線に関しては特に難解なところもなく思ったとおりに事が進んで思ったとおりにオチがついて、テレビのサスペンスドラマを見るかのようなハラハラドキドキと最後に溜飲が下がる感覚が味わえる。

上手いねえ。

【読書メモ】夏季限定トロピカルパフェ事件

夏季限定トロピカルパフェ事件

米澤穂信 / 創元推理文庫

 

はい。

はいじゃないが。かと言って特に感想もなく。小鳩くんであれ小山内さんであれ、過去の苦い経験がと書かれてしまえば、本文中で明示されていない彼らの過去を知らない読者としては、ふーんそうなんだと納得せざるを得ないワケで。

面白くないということもなく、実際面白いのだが、なんかそれ突飛すぎんか?となっても過去の経験が云々と来てこちらの違和感が却下される。

次の秋季限定も既に読んでしまっているんだけど、ずーっとこの違和感を抱えつつ読み進めることになる。

【読書メモ】春期限定いちごタルト事件

春期限定いちごタルト事件

米澤穂信 / 創元推理文庫

 

アニメ化されるということで、いつぞや購入したまま積んであったシリーズに手を付ける。

一応推理モノではあるものの気負わずライトに読める。

主人公の言動に微妙な引っ掛かりを覚える。たぶん作者の想定通りなんだろう。

3回くらい読んだらセリフのひとつひとつににじみ出るキャラの背景も見えてくるのだろうけど、そこまでする気はあまり出てこない。

古典部シリーズは毎年最初から通して読んでるくらいのお気に入りなのだが。

次巻以降のキャラの成長に期待しつつ。

【読書メモ】シャーロック・ホームズ異聞

2024-06-03

シャーロック・ホームズ異聞 山本周五郎 探偵小説全集2

山本周五郎 / 末國善己 編 / 作品社(2007-11-15)

 

ミステリというより冒険小説的なオモムキ。変に頭を使わずにダラダラ読めて面白かった。時代的なものもあるのだろうけど、その行動はどうなんよ、と首を傾げるところもありつつ。

失恋第五番が素晴らしかった。

【読書メモ】『広辞苑』は信頼できるか

2024-05-23

広辞苑』は信頼できるか 国語辞典100項目チェックランキング

金武伸弥 / 講談社

 

広辞苑こき下ろし系かと期待したけど、サブタイ通り国語辞典をいっぱい集めていろんな項目でポイントをつけてランキングにしただけだった。

結論として、辞書はひとつだけではなくいくつか持って信頼性を高めましょうなどと至極あたり前な上にひどく金のかかることが書かれていて微妙な気分になった。

【読書メモ】辞書になった男

読書メモ的なものを残そうとしたけど紙の手帳だと検索性も悪いしなどと、やらない理由を探していたけど、そーいやそこかしこのblogサービスが残ってたはずだということで。

 

2024-05-08

『辞書になった男 ケンボー先生と山田先生』

佐々木健一 / 文藝春秋

 

【解説】日本で最も売れた辞書【言葉1】ずんだもん - ニコニコ動画

こちらの動画で紹介されていて、なかなか興味深かったので図書館で借りてきた。