超駆庵

ひまつぶし

【読書メモ】筒井康隆『カーテンコール』

『カーテンコール』

筒井康隆 / 新潮社

 

何年か前から本を買う金が勿体ないと図書館にある本はなるべくそちらで借りて読むようになった。そんな中で、新聞の書評欄で出版されたこと自体は知っていたけれど、いつ図書館に行っても貸出中になっていたコイツを数年越しでようやく借りることが出来た。

 

んで、まあ、感想としては面白いんだけど酷く退屈とかいうなんだかよく分からない感じになってしまう。ラゴスを読んだときの面白いんだけど期待していたものとはだいぶ違うあの感覚。

これはまあ、私が筒井康隆にスラップスティックなドタバタや荒唐無稽で風刺が効いたSFを求めてしまっている、求めるというか、筒井康隆の進化に私がついていけずに取り残されているのが自覚できる。

 

まあ、そんな感じ。

【雑記】キーボード不調と再起動の恐怖の巻

chromeでwebサイトを見ていたら突然マウスのホイールが聞かなくなり、ズームインズームアウトするようになってしまった。

ctrlだかshiftだかを押しながらぐりぐりしたときの挙動。

もちろんキーボードには触れていないし、なにか物が乗ってそれらのキーを押下しているわけでもなく。

参ったなあとgoogleを開いて検索しようとするも、そもそもキーボードでの文字入力が出来なくなっている。

スマホでググってみても、chromeを再起動すりゃ直らんかとかなんとなくフワっとした回答しか出てこない。

そーいやchrome以外だとどうなんだろとテキストエディタを起動してガチャガチャとキーボードを叩いても何も入力されない。

なんだこりゃキーボードが壊れたんか?と押し入れから別のキーボードを引っ張り出してきて繋いでみるけどやはり文字が入力できない。

最後の手段はPCの再起動なのだが、私はいまだにPCへのログインはパスワードをキーボードで入力するスタイルなので、再起動してもキーボードが機能しないとログインすらままならずPCを使えなくなってしまう。

しばし逡巡して、このまま再起動しなくても使い物にならないことには変わりがないってことで意を決して再起動。

パスワードを入力するときのドキドキと言ったらそりゃもう。

幸いこうして文字を入力できているということで不具合なく復帰できたのだが、なんというか、世界から拒絶されたかのような恐怖体験だった。

【文具メモ】MITSUBISHI 証券細字用 NO460

10年くらい前に、この細さってリフィル入れ替えて何本か筆入れに入れておけばおしゃれじゃね?と思い立って購入したままペン立てで埃を被っていた三菱鉛筆の証券細字用で何気なく字を書いてみた次第。

 

証券細字用

字の上手い下手には目をつぶりつつ、これがなんとも書きやすい。軸の細さもそれほど気にならず、油性インクあるあるのインクがボタっと固まって出てきて紙面を汚すこともなく非常に滑らか。

 

んでこれ検索してみたらもう廃盤になってるのね。メルカリやヤフオクでアホみたいな値段で出品されてた。文具屋で見かけたら確保しておこうかしらん。

【文具メモ】クルトガKSとクルトガメタルの比較

新たに入手したクルトガメタルの書き心地が、現状一番のお気に入りのクルトガKSと遜色なかったので比較。

 

まず重さ。KSが12グラムでメタルが17グラム。当たり前のことながらメタルの方が重い。たった5グラムではないかと思われるかもしれないけれどこの5グラムの差でメタルで字を書いているとずいぶん重く感じる。

KS重量

メタル重量

 

続いて太さ。KSは持ち手部分の太さが先に行くほど太くなっていて、一番先が11ミリ、手元(ノックの方)が10ミリ。一方メタルは軸から持ち手までずっと同じ太さで9ミリちょい。個人的にはもう少し太いほうが好みだけど許容範囲か。

KS先の方

メタル太さ



んで、中身はおそらく同じものを使っていると思われる。

中身比較

 

ご参考までに

【読書メモ】平家物語(上)

平家物語(上)角川ソフィア文庫

 

ワタクシ、読書とともに筆記具収集の趣味もありまして、買ったはいいけどほったらかしてるシャーペンボールペンが山ほどありまして、せっかく買ったのにペン立てに並べておくだけではもったいないなとなりまして、古典を書き写す作業でシャーペンの良し悪し好き嫌いを判別しようとなりまして、毎日数ページずつモソモソとシャー芯を減らしておるんですな。

 

そんな塩梅で昨年夏から手を付けた平家物語の上巻がようやく終わった次第であります。竹取や伊勢は短さもあってあっさり終わり、枕草子も短いお話の集合で話題も多岐に亘っているのでノリノリで書き写せたのに、この平家物語クン、しかもまだ合戦の話もほとんどない状況の上巻、これがもう億劫で面倒で難儀で、結局一年以上かかってしまった。

 

まあそんな感じで、印象に残ったエピソードをいくつか。

 

妓王のやつ。清盛の横暴に巻き込まれた人の話。こーゆー切ない話は大好物。

俊寛のやつ。これは芥川と菊池寛がこの俊寛のエピソードで競作してるのを既読だったので、あーあの話かと記憶に残った次第。

忠度都落ちのやつ。忠度とタダ乗りを引っ掛けて無賃乗車のことを薩摩守とか言ったりすることで有名なあの人の話。これも叙情あふれる切ないお話。

 

はてさて。続けて下巻の書写に入るわけですが、下巻は合戦シーンも増えるからある程度モリモリ読めるだろうし、流石に一年はかからないだろうと思いたいところ。

【読書メモ】巴里マカロンの謎

巴里マカロンの謎

米澤穂信 / 創元推理文庫

 

読み始める前に”小市民シリーズ”と聞いて私がイメージしたようなお話の集まり。古典部シリーズの日常回(?)とか、高田崇史氏の千葉千波シリーズとか、あのへん。

小山内さんをひたすら可愛く書いているところに映像化を見据えたかのようなオモムキもありやなしや。

【読書メモ】秋期限定栗きんとん事件

秋期限定栗きんとん事件(上)(下)

米澤穂信 / 創元推理文庫

 

春期と夏期を通じて読者にある程度固定化したイメージを植え付けてから、それを裏切る形で物語を進め、終盤に恐らく多くの読者が知りたいと思っていたであろう(少なくとも私は知りたかった)狼が牙を剥くエピソードで締める。

上手いねえ。

謎解きや伏線に関しては特に難解なところもなく思ったとおりに事が進んで思ったとおりにオチがついて、テレビのサスペンスドラマを見るかのようなハラハラドキドキと最後に溜飲が下がる感覚が味わえる。

上手いねえ。