『真実の10メートル手前』
米澤穂信 / 東京創元社 (2015/12/25刊行)
大刀洗さんのシリーズ。
そもそも大刀洗さんが心情を吐露することがほとんどない人なので、『王とサーカス』のように大刀洗さん自身が語り手になると、読者に対して不親切な文章が続くことになり、案の定的なセリフが出てくるとそんなこと書いてなかったじゃんとイラッとくることがあったりなかったりするワケで。
引き換え今作はシャーロックホームズにおけるワトソンのように第三者を語り手とすることで大刀洗さんの不思議な雰囲気とホームズシリーズのごとき探偵役による解説パートも楽しめる、かなり良さげでストレスなく読める短編集。
謎解きの説得力も相まって読後感はかなり良かった。