超駆庵

ひまつぶし

大寒を過ぎてからの防寒の話。

クソ寒いのである。年明けに、NFL選手が付けているようなハンドウォーマーを通販で購入し、使い捨てカイロを入れて寒さを凌いでいたんだけど、困ったことに近所のコンビニでお徳用10個入りパックが売り切れてしまいバラ売りで買うとちょっと割高になるのでカイロ無しで頑張っていた。ちなみにこの冬はまだ部屋の暖房を入れずに耐えている。

そんな折にフト思い出したのがzippoのカイロ。zippoオイルで云々する使い回しが出来てとっても便利的な宣伝文句のアレである。アレとか言われても知らない人にはまったくピンとこないだろうけど。

んで調べてみるとどうやらオイルを燃焼させるのではなく科学反応的な作用で暖かくなるハクキンカイロの一種であるらしい。ハクキンカイロってなんだそりゃと更に調査を進めると「移転のお知らせ」というサイトを発見。フムフムと熟読。なかなか面白そうだ。

ということでハクキンカイロのオフィシャルサイトから通販を申し込んだのが先週の月曜日。到着までに1週間ほどかかるらしい。1週間ってまたこの宅配便事業が国内津々浦々にまで浸透した現代には珍しいくらい時間がかかるんだなぁ。いや待て、1週間と言っておいて3日4日で届けば客は喜ぶじゃないか。さすが大阪の会社だ、商売上手だなぁ。

呑気に構えていると週末に突入。ホントに1週間かかるのかよ。ってか、もしかしたら営業日除いて1週間とか言い出すんじゃなかろうな。amazonみたいな在庫があれば即日発送を謳っている通販サイトばかり利用していた私にはこの1週間という時間は理不尽を感じるには十分な長さだった。発送メールが届いたのが昨日の夕方。ホントに1週間かかったよ。発送さえされてしまえば後は天下のヤマト運輸の仕事なので早い早い。夜を徹して半日足らずで私の手元に到着。

外箱はハクキンカイロオフィシャルのもの。カイロ本体に加えて最初だからということで専用燃料も購入したのでこのサイズなのだろうけど、もう一回り小さいか、あるいは半分くらいでも十分だと思う。

本体と交換用火口と専用燃料。パッケージのおじさんの爽やかな笑顔が夢に出そうなプレッシャーをかけてくる。

本体の中身。真ん中に本体、本体の上に計量カップ、左に説明書と携帯袋。比較のためにタバコと並べてみたけど結構大きい。ポケットティッシュくらいかな。

さっそく燃料のベンジンを計量カップで量って注入。本体にカップを取り付けてから燃料を注ぎ、カップをクイっと捻ってやれば注入されるという素敵システム。パイプ用の火が横向きに出るライターを持っているので、禁止されている本体を逆さまにしての着火の心配もなく、そっと触媒にフタを近付けるとピカピカ銀色にモヤが出て反応が始まったことを確認。全力で発熱するまでには多少時間がかかるらしいのでハンドウォーマーのカイロ入れ部分に放り込んでおく。

10分ほどしておなかが温かくなっているのを感じる。私は先述の通り部屋の暖房を入れていないので室内でも中綿入りのジャンパーを羽織って生活している。もちろんあれこれ着込んで厚着している。ハンドウォーマーはそのジャンパーの上に付けているので肌までは結構な障壁があるはずだがそれでもおなかが温かい。使い捨てカイロの13倍の熱量という宣伝文句は嘘ではないらしい。どれどれとハンドウォーマーに手を突っ込んでビックリ。熱い。めちゃくちゃ熱い。携帯袋に入れた上で更に厚手の中綿入りハンドウォーマーの中に入れているのに、ハンドウォーマーの外からでも余裕で感じることが出来る温かさ。

通販作業にホントに1週間かかるので今から購入しても届くのは来月になってぼちぼち寒さも和らいできてしまう頃かも知れませんが、これはなかなかに素敵なのでお勧めです。そりゃまもちろん袋から出すだけの使い捨てカイロとは違って手間がかかりますが、この発熱量はそんな手間など苦にならないくらい魅力的です。