超駆庵

ひまつぶし

システムの話。第0話。

天鳳で全く以て勝てない。勝てないと言ってもいつぞやの500戦地獄モードほどではなく平均順位は2.0付近で勝ったり負けたりなのだが、それでも特上卓に戻るには絶望的なほどにレートを削られてしまった。

元来ヨンマの癖で降り気味な私は、序盤の他家の攻撃に降り傾向で臨み、結局ツモられて終盤無理に押さなければならない状況に陥り放銃してしまう負の連鎖が多く、ならばと序盤から押していくとあっさり刺さってしまうことが多い。

なんで他の連中は馬鹿みたいにゼンツしているのに私に対して放銃しないのだ?それどころか私の序盤先制リーチを凌いだ挙げ句に追っかけリーチまでかけて、結局私が掴まされて放銃してしまうのは何故なのだ?

勿論データ的には他家も十分有意な数字で私に放銃しているのだから、詰まるところ運の良し悪しになってしまうのだが、それでも私の掴まされっぷりは牌操作が行われているのではないかとの疑いを抱いてしまうレベルで高いのだ。

そんなこんなで四段から三段に降段した時に、よし、それならばデータ的に私が如何に不遇なのかを調べてやろう、連続した100戦の牌譜を保存して角田に突き付けて「システム(牌操作を初めとした意図的な戦局形成)が存在するだろう。素直に認めなさい。そして謝罪は要らないから俺が勝てるようにしなさい」などと迫るつもりであった。

馬鹿馬鹿しいと思いながらも課金をして牌譜データをPCに保存し、牌譜解析プログラムで分析した。そんなこんなで先日100戦を乗り切ったのであるが、これらの牌譜を角田に見せたところで、従来から牌操作等のプログラム的不正は存在しませんと彼が主張している以上、たった100戦のデータを見せられてもその主張を変えることはないのは自明の理である。当たり前だ。「そうですよ。何ヶ月も先まで課金してくれる上客や私と縁のある人が勝てるように操作をしているのです」などと言ってしまえばネット麻雀としての天鳳は存在し得ないではないか。

更に、私を初めとして2chの「天鳳はクソすぎだろうスレ(通称クソすぎスレ)」の方々のようにシステムだ優遇だ牌操作だと騒ぐのは自分の下手くそさをわざわざ表明するようなもので非常にみっともない。例えみっともなくてもシステムというありもしないものに責任を押しつけなければやっていられないのである。興味のある人はクソすぎスレにたまに貼られる牌譜を見るとよいでしょう。テンプレに入っているような馬鹿げた役満牌譜ではなく普通の牌譜の方が「システム臭」を感じることが出来るだろう。

閑話休題

角田に牌譜を突き付けるのは無意味であるけれど、せっかくチマチマと保存してきた牌譜をこのままお蔵入りにするのも勿体ない。それならば、「システム」的に牌譜を眺めて楽しもうではないかと考えた。重ねて言うが、私はシステム論者であると同時にシステムなど存在しないと信じている。システムをネタにして自分の下手くそさ弱さを隠しているだけだと自覚している点だけは忘れないでいただきたい。

今回はイントロダクションとして100戦のデータを見てみよう。

参考までに天鳳で初の天鳳位(サンマ)を獲得したオワタ氏のデータをリンクしておく。

オワタ氏のblog

放銃率は大差ないけれど和了率が段違いである。これはリーチ時好形率の高さ(オワタ氏6割、私4割5分)が効いているのだろう。私のように「光ったらリーチ」ではなくじっくりとあがりやすい手が出来るのを待つのだ。その結果、自分が愚形で先制リーチをかけたにも関わらず追っかけリーチを食らって降りることも出来ずに放銃してしまうケースをある程度まで避けることが出来るし、好形良形が入れば例え先制されていても今度はこちらから追っかけることで私のような「愚形でも先制」タイプにプレッシャーをかけることが出来る。

要するにデータ的に見ても私は勝てないのである。それなのにリーチ後に放銃しては掴ませだシステムだと騒いでいるのだ。

私のデータとオワタ氏のデータを見比べるだけでもどうすれば勝てるようになるのか考えることが出来ると思う。

次回からは実際に牌譜を検討していきたい。